2008年11月20日

喜怒哀楽ニュース

体罰の女性教諭を懲戒処分 北海道
札幌市教育委員会は18日付で、男子生徒の頭をたたくなど体罰を振るったとして市立信濃中の40代の女性教諭を減給1カ月(給料の10分の1)の懲戒処分とした。教諭は同日付で依願退職した。市教委によると、教諭は5月の給食時間中1年の男子生徒座って食べるよう注意指導に従わないため服を引っ張って座らせようとしたが、抵抗され冷静さを失い、生徒の頭を平手でたたいた。興奮した生徒がみそ汁の茶わんを教諭に投げつけたことから、教諭は生徒の手の甲を数回たたいた。
(2008年11月19日 毎日新聞地方版)
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20081119ddlk01040297000c.html

もち吉従業員が自殺 「薬剤入れた」と会社にファクス
福岡県直方市の和菓子メーカー「もち吉」が製造、販売した小倉あん入りの「えん餅」から基準値(0.01ppm)の7千倍の有機リン系殺虫剤フェニトロチオンが検出された問題で、同社は20日、40代の男性従業員が自殺したことを明らかにした。同社によると、この従業員から「薬剤を入れました。申し訳ございません」とのファクスが19日朝、会社に届いていたという。県警は殺虫剤混入との関連を調べている。

同社によると、自殺した従業員は以前は包装の担当だったが、自ら志願して製造工場で「えん餅」にあんを入れる担当に配置換えになっていた。19日午前6時ごろ、この従業員から「自分で薬剤を入れました。自分で配置転換を申し出たのに、職場になじめなかった」などという内容の手書きの文書がファクスで届いたという。この従業員は同日、出社しなかったため、県警が捜索し、飯塚市内の山中で遺体を発見したという。県警は自殺と断定した。

同社幹部は「働きぶりはまじめな印象。技術的な伸びに悩んでいたんだろう。だからと言ってなぜ……」と驚いていた。

同社や県は今月17日、10月末に販売した「えん餅」からフェニトロチオンが検出されたことを発表した。

同社や県保健衛生課によると、10月30日、横浜市内の購入者から「えん餅から異臭がする」と苦情があった。苦情があったのは10月29日製造分のえん餅で、同社は同日製造のえん餅について北九州市の鑑定機関に検査を依頼。11月12日には大阪市の購入者からも同様の苦情があり、11月13日に鑑定機関からフェニトロチオンが検出されたとの知らせが同社にあった。県の調査でも同成分が検出された。

県は食品衛生法に基づいて、製品の回収や原因究明を指示。同社は問題があった製品の製造日前後に作られたものを含めて回収を始め、製造を停止していた。

その後、横浜市や大阪市以外からも購入者から同社へ苦情9件があったことが判明。大半が異臭や舌への刺激などを訴えるものだったという。苦情が寄せられた製品は、すべて10月29日製造分だった。

これまで健康被害の報告はないが、同社から報告を受けた県警は、偽計業務妨害の疑いもあるとみて捜査を始めていた。
(2008年11月20日 asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1120/SEB200811200004.html

複数被害か、女児わいせつ「声掛け100人」
23歳男を逮捕
小学生の女児わいせつな行為をしたとして、愛知県警は20日、強制わいせつの疑いで名古屋市中村区中村中町、アルバイト、工藤真太朗容疑者(23)を逮捕した。調べに「数年前から名古屋市内で約100人の小学生らに声を掛けた」と供述、一部の女児に対してわいせつな行為をしたことを認めており、県警は裏付けを進めている。

調べでは、工藤容疑者は昨年10月ごろ、名古屋市の路上で小学4年生の児童(10)に声を掛けて近くの立体駐車場に連れて行き、体を触るなどした疑い。

同市中村区や中川区で数年前から女児に対する強制わいせつ事件が相次ぎ、県警が周辺を捜査。中川区で今月、女児が男から声を掛けられるなどのケースがあり、近くの店舗の防犯カメラに写っていた同容疑者が浮上した。
(2008.11.20 産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081120/crm0811201417020-n1.htm

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今日の裁判

「鹿児島両親殺害・死体遺棄事件」
五反田秀太被告

「非情かつ悪質」両親殺人に無期懲役…高裁判決
両親を殺害し、遺体を自宅庭に埋めたとして、殺人と死体遺棄罪に問われた鹿児島市犬迫町、無職五反田秀太被告(27)の控訴審判決が20日、福岡高裁宮崎支部であった。

竹田隆裁判長「犯行は非情かつ悪質。1審判決は軽過ぎる」と述べ、懲役30年とした1審・鹿児島地裁判決を破棄し、求刑通り無期懲役を言い渡した。

判決によると、五反田被告は昨年11月19日未明、自宅で就寝していた父和義さん(当時55歳)、母京子さん(同54歳)の頭などを木刀で3回ずつ殴って殺害し、同21日に裏庭に埋めた。

検察、被告の双方が「量刑不当」として控訴していた。

五反田被告はこれまでの公判で、動機について「母親から借金や女性のことで注意を受けたため」などと供述していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081120-OYT1T00412.htm
(2008年11月20日 読売新聞)

20081120-09

【関連記事】

鹿児島の夫婦行方不明事件、次男を逮捕

鹿児島市犬迫町、無職五反田和義さん(55)と妻京子さん(54)が行方不明になっている事件で、鹿児島県警は2日夜、夫婦と同居している二男で、アルバイト五反田秀太容疑者(26)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
同容疑者の供述に基づき、自宅裏庭から埋まった状態で夫婦と見られる遺体が発見された。

秀太容疑者は容疑を認めているという。

同日の現場検証で、夫婦の寝室の畳が6畳分すべてはがされたうえ、自宅庭で畳を燃やした痕跡が見つかった。また、DNA鑑定の結果、寝室の畳下の床板や寝室東側の軒先の血痕が夫婦のものと判明。
県警は同日、鹿児島西署に捜査本部を設置し、本格的に捜査していた。
(2007/12/02)

五反田秀太被告に懲役30年判決・鹿児島地裁

自宅で両親を殺害し遺体を庭に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた鹿児島市犬迫町、二男の無職五反田秀太被告(26)の判決公判が6日、鹿児島地裁であった。
平島正道裁判長懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

判決によると、五反田被告は昨年11月19日未明、自宅で就寝中の父和義さん(当時55歳)、母京子さん(同54歳)の頭などを木刀で数回殴って殺害し、同21日に裏庭に埋めた。

五反田被告は動機について「母親から借金や交際中の女性のことで注意を受けたため」と話していた。

検察側「(注意は)親として当然で、父親にも落ち度はない。人命軽視が顕著で、更生は困難」と指摘。
弁護側「犯行は計画性がなく、衝動的なもの。反省や後悔の日々を送っている」としていた。
(2008年6月6日 読売新聞)


割りばし事故、診察医に2審も無罪
東京高裁
東京都杉並区で平成11年、杉野隼三(しゅんぞう)ちゃん=当時(4)=が割りばしをのどに刺して死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われ1審東京地裁で無罪判決を受けた杏林大学付属病院(東京都三鷹市)耳鼻咽喉科の医師(当時)、根本英樹被告(40)の控訴審判決公判が20日、東京高裁で開かれた。阿部文洋裁判長は検察側の控訴を棄却、根本被告に無罪を言い渡した。

1審東京地裁は、隼三ちゃんが搬送されてきた際にすでに意識レベルが低下していたことなどから、根本被告が診察にあたり、「転倒して割りばしがのどに刺さったと聞けば、小脳まで割りばしが達したことは想像できなくはない」と指摘。その上で、根本被告が隼三ちゃんに問診するなどの措置を取らなかったことについて「医師として基本的、初歩的な作業を怠った。サインを見落とし、真摯(しんし)な医療を受けさせる機会を奪った」などと批判。診察の際の過失を認めた

一方で、隼三ちゃんの死因については「割りばしが頸(けい)静脈に突き刺さったことによる静脈還流障害である可能性が高い」と判断。過失と死亡の因果関係について、 「頸静脈の修復が唯一の救命措置だったが、すぐに脳神経外科に引き継がれていたとしても、救命できる可能性は技術的、時間的にみて極めて低かった」と否定し、無罪を言い渡した。

◇割りばし事故
平成11年7月、東京都杉並区の盆踊り会場で、杉野隼三ちゃんが転倒、くわえていた綿菓子の割りばしがのどに刺さった。
杏林大学付属病院で当直医だった根本英樹被告が診察したが、薬を塗るなどの処置だけで帰宅させた。
その後、隼三ちゃんの容体が急変し翌日に死亡。司法解剖で割りばし片が頭の中から見つかった。
1審は18年3月、診療不足による過失を認定したが、救命可能性は低いとして無罪とした。また、両親が提起した民事訴訟の1審では、根本被告の過失も認めず、両親が全面敗訴した。
(2008.11.20 産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081120/trl0811201508003-n1.htm

【補足】
控訴審判決は事故について、特異な例で当時は診療指針が確立していなかったとしたうえ、隼三ちゃんの意識障害も強くはなかったことなどから、「割りばしによる頭蓋内損傷を疑って問診をしたり、コンピューター断層撮影法(CT)検査などを行ったりする注意義務はなかった」と、被告の過失を否定した。

また、救命の可能性についても、仮にCT検査を行ったとしても、割りばし自体を見つけることはできなかったなどとして、「救命はもちろん、延命も確実に可能だったとはいえない」と述べた。

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