2007-03-19 23:47:01

評論家の呉智英さんからお褒めの留守電。宮崎哲弥さんと4月3日に丸善でトークライブします。

テーマ:ブログ

 御存じ、評論家の宮崎哲弥さんとトークライブをやります。題して、 『殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』(講談社)刊行記念トーク&サイン会。http://www.maruzen.co.jp/home/tenpo/maruhon.html

 日時は4月3日(火)、午後7時(開場午後6時半)から。場所は、書店の丸善・丸の内本店3階日経セミナールーム。

 参加方法は、拙著を買っていただくと先着100名様に整理券が渡される。

 ぼく一人ではおそらく誰も来てくれないので、宮崎さんに電話してものすごく忙しいスケジュールをやりくりしてもらった。哲弥さん、ありがとうございます。

 すでに拙著を買っていただいた人に参加してもらうには「二度買い」をお願いすることになってしまうのだが、ぜひとも来てほしい。お待ちしています。



殺された側の論理カバー

藤井 誠二
殺された側の論理 -犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」

 深夜に携帯に着信と留守電があることに気づいた。見知らぬ番号。再生してみると、なんと評論家の呉智英さんhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E6%99%BA%E8%8B%B1 であった。


「・・・夜分におそれいります。こんばんは。ごぶさたしてますが、評論家の呉智英(ごちえい)です。あなたの近著『殺された側の論理』、読みました。いい本ですね。藤井君、いい仕事してると思います。失礼ながら、こういうことを言って申し訳ないんだけど、あなたがあれほどいい仕事をする人だとは、思わずうれしい裏切りを受けました。用件はそれだけなので電話はいりません。がんばってね!」


 呉さんに怒られそうだが、超辛口評論家の氏からお褒めの言葉をいただくことは一生ないと思っていたので、思わずうれしくなり書き起こしてしまった。呉さん、御勘弁を。

 最近お目かかったのは、2~3年前に名古屋でのある呑み会の席。初めてお目にかかったのは、ぼくが週刊ボストの記者をしていたときで、ある漫画についてのコメントをもらうために池袋の喫茶店でお目にかかった。当時ぼくは二十歳そこそこ。高校卒業時に本を出して、学校改革運動の旗手と一部メディアでもてはやれ、青臭い「世直し」思想にかぶれていた。呉さんはぼくのことを御存じだった。何を隠そう、呉さんは中学・高校の大先輩なのである。「封建主義者」呉さんに、ぼくはこてんぱんにやられてしまう。以後、何度かテレビなどでご一緒する機会があった。テレビ収録のあと呑みに誘ってもらったりしたのだが、ぼくの仕事については常に辛口のコメントをいただいていた。

 呉さん、ありがとうございます。




 3月24日午後4時~沖縄県那覇市で県内初の犯罪被害者遺族によるオープンな集まりを開きます。主催は「ひだまりの会沖縄」。沖縄にお住まいで、関心のある方はぜひいらしてください。

 ぼくは同会のボランティア会員として発足時に登録しており、3月8日に沖縄県庁で開いた記者会見には代表の川満由美さんに同席して、取材者として全国の被害者運動を観察してきた報告を集まってくれた記者たちにおこなった。テレビ、ラジオ、新聞あわせて20名近い記者が集まってくれ、関心の高さをうかがわせた。会の名称は、「ひだまりの会沖縄」http://www.shonan-web.com/~ir/sr3_bbss/sr3_bbss.cgi?cat=40hidamari

 琉球放送http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=9649 など、テレビはローカルニュースで記者会見の模様を報道してくれたし、新聞も社会面でおおきく24日の告知をしてくれた。当日は何人の方が集まってもらえるのか、未知数だ。場所やプログラムなどはひだまりの会のHPを見てほしい。全体進行と、パネルディスカッションの司会が当日のぼくの役割だ。


 川満さんの事件については沖縄タイムスの2005年5月3日(朝刊1面)の記事を引用する。

[陸自幹部 強盗致死で逮捕/塾経営者傘で刺す]
 那覇市牧志の路上で今年二月、同市首里山川町の学習塾経営、川満正則さん=当時(48)=が血を流して見つかり、死亡した事件で、県警捜査一課と那覇署の合同捜査班は二日、強盗致死の疑いで、陸上自衛隊第一混成団第一混成群所属の三尉、原卓也容疑者(25)=那覇市高良=を逮捕した。原容疑者は「心当たりがない」と容疑を否認している。県警は同日、特別捜査本部を設置。原容疑者には多額の借金があったことから、金目的の犯行だったとみて調べている。
 調べでは、原容疑者は二月二十六日午後七時四十五分ごろ、那覇市牧志三丁目の路上で、川満さんの顔を持っていた傘で突き刺し、現金十数万円入りの財布を強奪、死亡させた疑い。捜査本部は同容疑者が現金十数万円を所持していたことをあらかじめ知っていたとみている。
 顔面を血まみれにして倒れている川満さんを近くの駐車場に車をとりに来た男性(48)が見つけ、消防や警察に通報。川満さんは病院に運ばれたが約一時間後に死亡した。
 原容疑者は事件当日、非番だったという。川満さんと原容疑者に面識があったかなど、関係は分かっていない。特別捜査本部は単独犯とみて、詳しい動機などを捜査している。県警の比嘉正輝刑事部長は「目撃者の話や現場の状況などから総合的に判断して、逮捕した」と強調した。
 現場は、ゆいレールの安里駅と牧志駅に近い住宅街。双方向通行ができる幅約五メートルの道路で、国際通り方向から国道330号(ひめゆり通り)への抜け道になっている。
 一方、陸上自衛隊第一混成団の國場進渉外広報室長は二日夜、「逮捕の報告を受けた。本人が取り調べを受けており、細部は分からない状況だが、事実とすれば大変遺憾。警察からの要請には積極的に協力していきたい」とのコメントを出した。記者会見の予定はないとしている。