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中畑氏“仁義なき”街頭演説に「許せん」 (2/2ページ)

2010.6.25 05:10
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中畑氏“仁義なき”街頭演説に「許せん」
たちあがれ日本が第一声を上げている近くで、民主党の白真勲候補(宣伝カー上、左から2人目)と陣営が突如演説を開始。怒りのたちあがれ日本、与謝野馨共同代表【フォト】

 梅雨空が吹き飛び、真夏の太陽が照りつける。注目の選挙戦初日。都心の最高気温が28・3度を記録する中、現役時代、幾多の乱闘劇を経験している中畑氏の血が熱く騒いだ。

 「アスリートとしてルール、モラルのない横ヤリは許せない」

 事件発生は午前11時半ごろ、新宿駅西口の小田急線口近く。たちあがれ日本の与謝野氏が、集まった約250人の人々に支持を訴えていた。

 そこへ、南に100メートルも離れていない同じ新宿駅西口京王線口で、民主の白真勲(ハク・シンクン)候補(51)の宣伝カーが止まり、鈴木寛(すずき・かん)文部科学副大臣(46)らによる応援演説が始まった。

 白候補の支持者らの応援演説は、たちあがれ日本の応援演説の声に呼応するように徐々にヒートアップし、がなり立てる声になっていった。

 これに対し、中畑氏が演説の方を向きながら、「許さん」と憤る。

 その直後、同党の応援団長を務める石原都知事が演説を始めたとたん、白氏の陣営は「ハク・シンクン!」「ハク・シンクン!」の大合唱。ここで石原氏がブチ切れた。

 「うるせえな! いったい、どこの人間だ! 日本人なら日本のルール守れ!!」

 こうなれば、与謝野氏も黙っちゃいない。演説を終えると、すぐさま白氏の宣伝カーに直行。「公党間の約束で決めた場所へ勝手に入ってくるな」と白氏の陣営に抗議。さらに興奮した与謝野氏は「バカヤローっ!! なにやってんだ!! オマエら去れ!!」と叫び、スタッフの胸ぐらをつかんだという。

 押し問答は約10分間。白氏の陣営は与謝野氏の殴り込み(!?)で一時演説を中断したが、「与謝野さんの前に演説した平沼赳夫さん(たちあがれ日本共同代表)のときには静かにしていた」「公道でやるのだから自由だ」と拒否。結局は演説を再開した。

 与謝野氏はその後、怒りで顔を真っ赤にしながら、記者団に「政治生活で、こんな選挙妨害をされたのは初めてだ。これこそ民主党の姿だ」と憤慨した。

 小田急百貨店前では同日、共産党、たちあがれ日本、公明党の順で街頭演説を行う予定になっていた。



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たちあがれ日本が第一声を上げている近くで、民主党の白真勲候補(宣伝カー上、左から2人目)と陣営が突如演説を開始。怒りのたちあがれ日本、与謝野馨共同代表
「日本人ならルールを守れ!!」。たちあがれ日本の応援団長、石原慎太郎東京都知事は民主党候補の“選挙妨害”にブチ切れた(左は中畑清氏、左から2人目は杉村太蔵氏)=24日午前、東京都新宿区(撮影・寺河内美奈)

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