これでひと安心だ。左肩の違和感を訴えていた高橋が19日ぶりの登板で回復をアピールした。5日のロッテ戦(ナゴヤドーム)以来の登板を無失点で切りぬけ、「もう大丈夫です。久しぶりだったけど、感触はよかった」とホッとしたように語った。
マウンドに登ったのは8回2死一塁の場面。佐伯は四球で歩かせたものの、次の下園を直球で一ゴロ。最速は146キロを計測、肩痛の影響をほとんど感じさせなかった。
「最初のバッターを四球で歩かせたのが…。次はそういうことがないと思う」。冷静に課題を見つめる余裕もあった。
一時は長期離脱も心配された。肩の状態の悪化で、13日の日本ハム戦(札幌ドーム)では試合前に急きょチームを離れて名古屋へ帰った。簡単に代役が見つからない立場。以降は症状が深刻にならないように、キャッチボール一つとっても慎重に調整を続けていた。
高橋が不在だった間、チームは5勝7敗と苦しんだ。それだけに、意味のあるセットアッパーの“帰還”。高橋は「もういつでも投げられます」と頼もしく言い切った。 (木村尚公)
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