在日本デンマーク大使館は、サッカー・ワールドカップ(W杯)の24日(日本時間25日)の日本戦で、日本とデンマークにゆかりのある約250人を集めて観戦パーティーを開く。約1万4千キロ離れた地の試合に声援を送る。大使館では、試合に勝った国の職員は25日を休みにする計画もある。
パーティーはフランツミカエル・メルビン駐日大使(51)の計らいだ。大使館には約25人の職員がおり、8人のデンマーク人以外は日本人。試合当日は大使館に両国の関係者を招待し、大型画面で試合を楽しむ企画を準備した。
大使は中学のころからサッカーを始め、社会人になってからも子供に指導をしている。W杯での日本との対戦を「交流を深めるチャンス」と考えてきた。日本対デンマーク戦を盛り上げようと、自らリフティングをするビデオも作製。ホームページで発信した。ビデオの中で「サッカーはパーティーのようなもの。楽しい時を一緒にすごそう」と語る。
大使館のホームページに掲載するデンマーク代表選手の紹介文も、実は大使が自ら書いた。主将のFWトマソン選手は「年齢的に衰えているが、相手チームのディフェンスを引きつけ、他の選手がチャンスを作れる」と解説する。
大使は日本代表について、「国際的なトップスターはいないが手ごわい」と語る。デンマークでプレーしたこともあるGK川口能活選手について「日本に足りないのはチームスピリット。川口選手が引っ張ってくれるでしょう」とも。
試合に勝った国の職員は25日を休みにするというアイデアも大使の発案だ。「ただし、スコアも当てた人だけね」(佐々木学)