農林水産省は24日、口蹄疫(こうていえき)の感染が疑われる家畜(疑似患畜)を24時間以内に殺処分し、72時間以内に埋却を終えることなどを示した「口蹄疫防疫措置実施マニュアル」を決め、同日付で都道府県に通知した。宮崎県での感染拡大を受けて、現行の口蹄疫防疫指針を明確化、充実させた。疑似患畜の埋却が困難な場合に備えて、焼却の実用化を国が進めることも明記した。
他の主な内容は、異常家畜を発見したとの通報を受けてから2時間以内に農場に到着。病変部位をデジタルカメラで撮影して農水省などに送信▽埋却地を確保できない場合は公有地を利用▽疑似患畜の発生農場から半径1キロ内の農場で抗体検査などを実施--など。
疑似患畜の焼却の実用化については、焼却設備を搭載した車両などの導入を目指すという。【佐藤浩】
毎日新聞 2010年6月24日 20時43分