全国警察 「ヤード」一斉捜索

自動車の解体場などとして使われている「ヤード」と呼ばれる場所について、全国の警察は、盗んだ車を海外に運び出す外国人犯罪グループの拠点になっている疑いがあるとして、２２日朝から一斉に立ち入り検査や捜索に乗り出しました。

「ヤード」は、人目につきにくい郊外に設けられた作業場で、中には外国人の窃盗グループが盗んだ自動車や部品を解体したり、保管したりして海外に運び出す拠点になっている所もあるとみられています。全国の警察では、各地の４４０か所のヤードについて、許可を取らずに中古車を売買していた疑いや、不法滞在の外国人が出入りしていた疑いなどがあるとして、２２日朝から一斉に立ち入り検査や捜索に乗り出しました。このうち神奈川県内では、横浜市や茅ヶ崎市などの４か所のヤードについて、警察や入国管理局などによる検査や捜索が行われました。警察庁によりますと、ヤードは全国におよそ１４００か所あるとみられていますが、多くは周囲を高い鉄板などで囲っているため実態が不明で、薬物の取り引きが行われたり、犯罪者の隠れ場所になったりしているケースもあるということです。警察では、違法なヤードについての実態の解明を進めるとともに、外国人犯罪グループの取締りを強化することにしています。