性犯罪被害者グループ初発足

性犯罪の被害の深刻さを訴え、支援の充実を求めていこうと、被害者たちで作るグループが全国で初めて発足しました。

発足したのは、性犯罪の被害者たちで作るグループで、１９日夜、東京・文京区で開かれた女性団体の集会でグループの発足にあたっての被害者たちのメッセージが読み上げられました。このうち、みずから壇上でメッセージを読み上げた３０代の女性は、事件のあと、対応した警察官に「どうして死ぬ気で抵抗しなかったのか」と言われるなど心ない対応に深く傷ついたということで、被害者の気持ちを考慮して対応を改善してほしいと訴えました。グループは当初は、３０代の女性など４人のメンバーでスタートするということです。性犯罪の被害者の支援に取り組んでいる女性団体の呼びかけ人の１人、近藤恵子さんは「被害を受けた人たちは、何が必要で、社会がどう変わるべきか一番よく知っているので、被害者たちが声をあげることは社会を揺り動かす原動力になると思う」と話しています。被害者のグループは、今後、全国各地で集会を開いて、捜査や裁判での対応の改善など望ましい支援のあり方について、被害者の視点から声をあげていくことにしています。