メリメリメリメリッ、グバボオオォオォォォッッ!!! 
「ぐげごぎべほごぼごぼごぼゴボゴボゴボゴボオオォオォォォッッ!!!」 
 
菊花の口から、大蛇のように巨大なミミズが飛び出してきた! 
「ひっ、いっ……き、菊、花……」 
寄せていた躰をとっさに引いた。 
菊花の口から、デロ〜ンとぶらさがっている紫の塊。 
それが菊花と私との顔の間でブラブラ揺れている。 
「あ……あぁぁ……あぁあぁぁ……」 
 
菊花の背後、蛇の侵入穴の少し下。 
そこに、巨大ミミズの胴体が挿さっていた。 
尻尾が見えないほどその先はまだまだ長く 
肉床の上を楽しそうに胴体をのたうたせている。 
 
「……んぶ、ぐっ……お゛、おう゛がぁ……がぼっ、うごごっ」 
 
私を呼ぶ菊花の表情が、うっとりしている気がした。 
「き、菊花……」 
眉はひそめられ、瞳は潤み、頬が赤くなっている。 
ゾッとした。 
そのすべては苦痛のせいではなく、快感によるものに見えた。 
(どうして、菊花がこんな……) 
 
「じゅぶっ、ぬちゅっ、ブボッ! ……ぎ…ぎもぢい゛い゛……の゛おぉぉ」 
ミミズの先端が、菊花の口からズルズルッと引きずり出されていく。 
その腹部は不気味なほど膨れ上がり、臨月の妊婦よりも大きい。 
「菊花ぁ、お…願い、しっかり…してぇ」 
菊花のお尻からは、蛇が伸びている。 
その下は……口には、繋がっていない。 
「そこ、はあ……うっ、ぐぅっ、い…行き止まり、なの…に」 
ミミズは菊花のお腹の中を、どうやって通り抜けたんだろう。 
「うっ、うぅぅっ」 
完璧な『串刺し』になっている菊花の姿形に、嘔吐感が沸き起こる。 
 
(だ、め、ここで……吐いたら、菊花に…か…かかっちゃ、う……) 
 
「うっ……うぐっ、ぐっ、うっ、はぁっ……ひぃ、はぁ……」 
呼吸をしているのに、酸素が全然足りない。 
気付けば私は、犬のように舌をだらりと垂らして、太腿を痙攣させてた。 
(ど……して、こん…な……) 
 
考えなくたって、分かる。 
妖魔の体液のせいだ。 
強烈な催淫剤のせいだ。 
分かるけど、受け入れられない。 
 
(どうして、菊花が、こんな……こんな目に、会わなきゃいけない…の……?) 
 
それを思うと、瞳から涙が出てしまう。 
釣り上げたばかりの魚の尻尾のように 
菊花の口から飛び出たミミズがビチビチ跳ねている。 
そのミミズの頭らしい部分が、ムクリとこちらを向いた。 
「……ひっ!」 
 
次に何をされるか、分かった。 
「い、嫌っ!」 
顔を横に背ける。 
歯を食いしばる。 
躰を繋ぐ触手を振り解こうと、大きく肩とお尻を揺すった。 
 
 
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