地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルに、ごく微量のガスが入っていたことがわかり、宇宙航空研究開発機構は、小惑星「イトカワ」で採取した成分の可能性があるとして、詳しい分析を進めることにしています。
「はやぶさ」のカプセルは今月18日、相模原市の専用の施設に運ばれ、カプセルの内部にある密閉された容器を取り外して外からX線で調べた結果、これまでに1ミリを超える大きさの物質は入っていないことが確認されています。宇宙航空研究開発機構では、24日からカプセルの中の容器を開ける作業を始めたところ、圧力の分析などから、ごく微量のガスが入っていたことがわかりました。容器の中には、地球に帰還後に何らかの物質が入ったことも考えられるということですが、宇宙航空研究開発機構では、「イトカワ」で採取した成分が含まれている可能性があるとしています。「イトカワ」のものかどうか判別にするには詳細な分析が必要で、結果が出るのは、ことし8月以降になる見通しだということです。