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態勢立て直し急ぐ ギラード新首相 オーストラリア (1/2ページ)
【シンガポール=宮野弘之】オーストラリアの初の女性首相に24日、労働党のジュリア・ギラード氏(48)が就任した。ケビン・ラッド首相(52)の辞任を受けたもので、記者会見では資源超過利潤課税で業界との合意を目指す考えを表明した。年内に予想される総選挙での勝利へ態勢立て直しを急ぐ。
ギラード氏は英国出身で、5歳で家族と豪州に移住。メルボルン大学卒業後、産業訴訟中心の弁護士として活躍した。1998年に下院議員に初当選。ラッド政権では副首相兼教育相兼労働相などを務め、切れのある国会答弁には定評がある。同国初の女性連邦総督、クエンティン・ブライス総督の前で宣誓し、27代首相の座についた。
ラッド前首相が失敗した温室効果ガスの排出権取引制度導入実現や、資源超過利潤課税をめぐる業界との対立解消が今後の課題。業界は新税自体に反対しており難航は必至だ。