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豪与党、24日に党首選 首相の支持率低下受け
支持率低下に悩むオーストラリアのラッド首相は23日、緊急記者会見を開き、ギラード副首相からの要求を受け、24日午前に与党労働党の議員総会を開き、党首選挙を行うと発表した。現党首のラッド首相とギラード副首相との争いとなり、副首相が勝利すれば、同国初の女性首相が誕生する。
年内に予想される総選挙を前に首相の支持率が急落しており、選挙の苦戦を懸念する党内で「副首相が首相に昇格し、選挙を戦うべきだ」との声が高まっていた。
首相は公約の目玉だった、地球温暖化抑制策となる温室効果ガス排出量取引の導入を野党の強い反対などを理由に先送りし、国民の間で不満が募っていた。また増え続ける不法難民への不満のほか、鉱物資源企業の事業利益への新税計画に対しても「得策ではない」との批判が出ていた。
労働党は2007年の総選挙で11年半ぶりに政権に返り咲いた。世論調査では当初、首相の仕事に満足との回答は約7割に達していたが、最近は3割台に落ち込んでいた。(共同)