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豪ラッド首相が辞任 後任に女性のギラード氏
【シンガポール=宮野弘之】オーストラリアの与党労働党は24日の議員総会で、ケビン・ラッド首相(52)の党首辞任を認めるとともに、後任に副首相のジュリア・ギラード氏(48)を満場一致で選出した。AP通信などが伝えた。労働党は議会で多数を占めており、同日午後、ギラード氏が同国初の女性首相に就任する。ラッド氏はここにきて支持率が急落しており、年内に予想される総選挙を前に野党転落を恐れる議員らによって事実上更迭された形だ。
ラッド氏は「私はできる限りのことをし、国民のためにすべてを捧げた」と述べた。同氏は2007年の総選挙で同党を勝利に導き、11年ぶりの政権復帰を果たした。しかし、資源超過利潤課税構想などが反発を買い、世論調査での支持率が急落し、党内から交代論が噴出していた。
議員総会では投票が行われる予定だったが、直前にラッド氏が退陣を表明したため、ジラード氏が無投票で当選した。