広島市の秋葉忠利市長は24日の記者会見で、旧市民球場(中区)跡地に整備する緑地広場などについて、2013年春までに完成させる従来方針を強調した。球場の廃止日付を8月1日から1カ月延長した廃止条例修正案が市議会で可決されたが、予定通り「年末にも解体工事に着手する」と述べた。
秋葉市長は、修正案を可決した議会の対応を「スケジュールが遅れ、厳しい状況になった」と批判する一方、「早期整備を求める市民や経済界の声に応えるため努力したい」として、広島商工会議所など関係機関との調整を急ぐ考えを示した。
会見に同席した片平靖都市活性化局長は、夏に予定していた旧球場の「さよならイベント」を秋にずらし、球場の備品などの公開オークションをすることを説明した。
秋葉市長はまた、中国新聞社の世論調査で市が招致検討する20年夏季五輪への反対が賛成を上回った結果について「市民の理解を得ることが大事だ」と受け止めた。
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