探査機カプセルから微量のガス 小惑星由来? 詳細分析へ宇宙航空研究開発機構は24日、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルに入っていた試料の収納容器から、ごく微量のガスを採取したと発表した。 総量や成分は不明だが、収納容器に小惑星「イトカワ」の砂が採取できていれば、その砂から揮発した成分である可能性があるため、今後詳細に分析する。 13日の地球帰還後に密閉用のゴムを通って染み込んだ地球の大気や、宇宙空間を飛行中にはやぶさ自体の機器類から漏れ出たガスの可能性もあるという。 宇宙機構によると、22日に相模原市の開封・分析施設で収納容器を特別な機械にセットした後、容器内部の気圧を測定。何もなければ真空のはずの内部に、ごくわずかの気圧を確認したため、開封と同時にガスを取り出し、分析に向けて保管した。 宇宙機構は24日に容器内部の直接的な確認のための本格的な開封に着手。今後、容器のねじを外したり、ワイヤをほどいたりした上で、外した部品それぞれに小惑星の砂ぼこりなどが付着していないかを慎重に確認。 【共同通信】
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