古墳時代の重文の刀が破損
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古墳時代の重文の刀が破損

6月23日 18時24分

国の重要文化財に指定され、兵庫県姫路市の埋蔵文化財センターに保管されていた古墳時代中期の鉄製の刀が、収蔵庫の中で破損していたことがわかり、姫路市は文化庁に届け出るとともに、原因を調べることにしています。

破損していたのは、姫路市にある古墳時代中期の宮山古墳から発掘された、長さ69センチの鉄製の刀、「十字形環頭大刀」です。この刀は、首飾りなどおよそ2万点に及ぶほかの出土品とともに、平成10年、国の重要文化財に指定され、姫路市の埋蔵文化財センターで保管していましたが、去年12月、刀のつかの部分にある十字型をした飾りが割れて、つかから離れているのが見つかったということです。埋蔵文化財センターは、ほかの出土品も含め、詳しい破損状況を調べてきましたが、調査を終えたとして22日、文化庁に刀の破損を文書で報告しました。この刀は、破損が見つかる1年前から収蔵庫に保管したまま動かしておらず、外部から力が加わった形跡もなかったということです。埋蔵文化財センターは今後、文化庁と連絡を取りながら原因を調べるとともに、刀の修復についても検討することにしています。