仙谷由人官房長官は17日午前の記者会見で、参院選の獲得目標について「50(議席)取るのは大変だ。現有議席の54(改選議席数)を明示的に掲げるのはなかなか大きい目標だ」と述べ、党内の楽観ムードを戒めた。
菅政権発足に伴い内閣や民主党の支持率が回復したのを踏まえ、民主党内では、輿石東参院議員会長らが単独過半数となる「60議席以上」、菅直人首相が「54議席の確保」と強気の目標を掲げている。仙谷氏が低めに設定したのは、支持率向上は「期待値」で流動的な側面があり、予防線を張っておく狙いもあるとみられる。【横田愛】
毎日新聞 2010年6月17日 13時11分(最終更新 6月17日 14時03分)