仙谷由人官房長官は23日の記者会見で、菅直人首相が参院選(7月11日投開票)の民主党の獲得目標議席を改選議席の54以上としたことについて「目標値をクリアできれば、政権が信任されたということになるのではないか」と指摘した。非改選議席を含め単独過半数を割り込んでも、目標議席を確保すれば、信任にあたるとの認識を示したものだ。
仙谷氏は「大変難しい選挙だ」と強調し、単独過半数割れでも菅首相の責任問題に発展しないよう予防線を張った。その上で今回の参院選を「成長を前提に利益の分配をしてきた55年体制型の政治から、一人一人の幸福、自己実現を可能ならしめる社会、生活環境をつくっていく選挙だ」と位置づけた。【坂口裕彦】
毎日新聞 2010年6月23日 21時12分(最終更新 6月24日 0時40分)