逮捕の古市容疑者 夢破れ染まった闇社会 野球賭博
6月24日21時19分配信 産経新聞
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移送される古市満朝容疑者(写真奥)=東京都墨田区の本所警察署(中井誠撮影)(写真:産経新聞) |
[図で見る]琴光喜関らをめぐる野球賭博の構図
相撲関係者によると、古市容疑者は大阪府交野市出身。父親は名門アマチュア道場として知られる「古市道場」を運営。今回の野球賭博で警視庁に事情聴取された幕内、豪栄道関(24)=本名・沢井豪太郎=を輩出した。
古市容疑者は入門後、昭和63年に15歳で初土俵。180センチ、170キロという恵まれた体格で、平成5年には幕下に昇進した。翌年にはしこ名を本名の「古市」から「若隆盛」に変えたが、ひざを故障し9年夏場所を最後に引退。土俵生活は10年で終わった。
子供の頃から相撲一色で育った古市容疑者。夢を失ってからは急速に転落していった。
地元である大阪府枚方市で始めたちゃんこ料理屋も経営に失敗。福岡市で風俗店を実質的に経営したが、16年6月にはアルバイトの男とトラブルになり、刺されて負傷した。その後は暴力団関係者を名乗り、闇社会との結びつきを強めていったようだ。
一連の問題が発覚した今月上旬、古市容疑者は大阪府の実家に電話していた。「恐喝はしていない。心配しなくて大丈夫」と事件とは無関係であると主張。母親は逮捕前に「幕下だった息子が縦社会の大相撲の世界で、大関を脅すことができるのだろうか」とうなだれたが、逮捕後には「息子が迷惑をかけて申し訳ない気持ちだ」と語った。
24日夜。捜査本部が置かれる警視庁本所署に入る捜査車両の後部座席。長髪にサングラスをかけ、黒いシャツ姿で両脇を抱えられた古市容疑者は、報道陣が浴びせた無数のフラッシュにも、表情を変えず前を見据えていた。
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最終更新:6月24日22時41分
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