民主党の小林千代美前衆院議員(北海道5区)陣営の不正献金事件で、幹部3人が逮捕された北海道教職員組合(北教組)の次期役員選挙が23日、告示された。事件に関与し札幌地裁で禁固4月、執行猶予3年の刑が確定した長田秀樹委員長代理(50)ら幹部の去就が注目されたが、北教組は「役員選は組合内部のことで公表できない」として立候補者の名前などを公表しなかった。
長田委員長代理は、14日にあった札幌地裁での判決後の記者会見で、次期役員選について「組合員へ23日に公表すると規約で定められているので、今は話せない」と述べていたが、この日も毎日新聞の取材に対し「一切話せない」と話し、進退について明らかにしなかった。
役員選は委員長、書記長など五役が対象で、7月22日に組合員投票で選出され8月中旬予定の定期大会で承認される。
役員選立候補者の公表を拒否したことについて、毎日新聞など道内の新聞、テレビ、通信社17社で作る「北海道教育記者クラブ」は「説明責任を放棄している」などとする抗議文を北教組に手渡した。【千々部一好】
毎日新聞 2010年6月24日 北海道朝刊