かめぢから的 屋外飼育
さあ、夏です。育ったカメは庭に出してあげましょう。

屋外飼育の注意点やメリット、ノウハウなどなど。。。今回はリクガメの屋外
飼育についてカメボスが語ります(もちろん今日も寝てません。)

放し飼いには庭が一番いい。

屋外飼育には庭が不可欠です。できるだけ広いスペースの庭があったほうがさまざまな種類のリクガメを放し飼いにでき
ます。自然の土があり、大地の上である、庭が一番良いです。ベランダにも放し飼いは可能ですが、コンクリートやプラス
チックなどの床面は温度が非常に高くなります。そのため注意が必要です。土のある庭はカメが穴を掘って休むこともでき
ますし、湿度の維持などもしやすく、餌となる野草などを植えることもできます(まあ、勝手に生えてきます)。大地の惠をう
まく活かして飼育するのが屋外飼育の醍醐味でありコツではないでしょうか。



どれくらいの広さが妥当なわけ?
広ければ広いほうがカメにとっては良いと思いますが、あまり広いとカメが行方不明になるので飼育者の目の届く範囲で
OKです。また、広すぎるとカメが産卵したときに卵の発見が遅れたりもします。目安として4uに2ペアつまりカメ1個体に
対して1uという計算をしていくと良いでしょう。カメの種類数、ペアリングを行う個体などを考えて仕切りで分けて飼いまし
ょう。同じ種類のカメは同じ種類同士、別の種類のカメは別でといったようにしてください(特に繁殖を狙う場合は重要で
す)。仕切りはブロックや木の板などで作ります。たぶん木の板が一番いいです。木の板を柵のようにし、地面に50cmほ
ど埋めて設置するのが良いでしょう(地面の中50cm、地面からの高さが60cmくらいあると良い)。地面に柵をキチッと埋め
てください。ある程度の深さまで柵が達していないとカメは穴を掘って脱走することがあります。高さも重要で30cmくらい
の高さは上って脱走することがあります(特に爪がひっかかりやすいブロック、コンクリは要注意。甲長15cmのホルスが
柵の角を利用して30cmの高さをよじ登ったのを見たことがあります)。不安な場合は柵の上部を板で鼠返しのようしておく
と良いでしょう。あとはお好みにレイアウトしてみてください。丸太を転がしておくだけでなんとなく自然っぽくなります。自
分はリンゴやみかん、アセロラの木を植えています。夏には勝手に実がなり、時間が経つと地面に落ちるので適当にカメ
が落ちた実を食べているようです。

日陰は重要。カメにとって夏の猛暑はかなり危険なんだ。
日陰は必ず作ってください。トンネル型のシェルターなどを単体で使用するのではなく、木などを植え日陰を作ると良いで
しょう。もしくは庭に木が生えている場合はそこを中心にカメの生活空間(カメ庭)を作るのが良いです。夏の日差しは強力
です。高さがあまりないシェルターだとシェルターごと熱くなり、内部はまったく涼しくなりません(故にシェルターだけを単
純に設置しておくとカメは熱中症になってしまうことがあります)。日陰を作る場合、日光をカメからできるだけ離れた位置
で遮断することが大切です。大きな木を植えるだけでOKです。木がない場合はウッドデッキに設置するような傘や日よけ
が良いでしょう。これらは地面からかなり離れた空間で日光を遮断しますので日陰になっている部分は涼しくなります。
木などを植えて作った日陰にトンネル型のシェルターを設けておくと良いでしょう。シェルターは雨が降った際、カメの避難
場所にもなります。



外に出せるカメのサイズ。
ずばり甲長14cm以上が良いでしょう。また、十分に飼いこんだ個体で体力があることも条件です。あまりに小さいと行方
不明になります(これホント。ちょっと穴掘って身を隠されただけで見失います)。また天敵であるカラスなどにも襲われな
いようにある程度大きく育った個体を屋外へ持って行きましょう。

屋外飼育の醍醐味はやっぱり繁殖。ブリードを楽しもう!
広ければ広いほうがカメにとっては良いと思いますが、あまり広いとカメが行方不明になるので飼育者の目の届く範囲で
OKです。また、広すぎるとカメが産卵したときに卵の発見が遅れたりもします。目安として甲長15cmほどの個体を4uに2
ペアつまりカメ1個体に対して1uという計算をしていくと良いでしょう(日陰や雨よけのシェルターなどを作る必要があるの
で実際には10uに5〜6ペアという感じが理想です)。カメの種類数、ペアリングを行う個体などを考えて仕切りで分けて飼
いましょう。同じ種類のカメは同じ種類同士、別の種類のカメは別でといったようにしてください(特に繁殖を狙う場合は重
要です)。

脱走注意! カメたちは行ける所ならどこまで進む。
脱走ができないような仕切りを作ってください。仕切りはブロックや木の板などで作りましょう。たぶん木の板が一番いい
です。木の板を柵のようにし、地面に50cmほど埋めて設置するのが良いでしょう(地面の中50cm、地面からの高さが
60cmくらいあると良い)。板と板の間はなるべく隙間を作らないようにします。地面に柵をキチッと埋めてください。ある程
度の深さ(地中)まで柵が達していないとカメは穴を掘って脱走することがあります。高さも重要で30cmくらいの高さは上
って脱走することがあります(特に表面がざらつき、爪がひっかかりやすいブロック、コンクリは要注意。甲長15cmのホル
スが柵の角を利用して30cmの高さをよじ登ったのを見たことがあります)。不安な場合は柵の上部を板で鼠返しのようし
ておくと良いでしょう。あとはお好みにレイアウトしてみてください。丸太を転がしておくだけでなんとなく自然っぽくなりま
す。自分はリンゴやみかん、アセロラの木を植えています。夏には勝手に実がなり、時間が経つと地面に落ちるので適当
にカメが落ちた実を食べているようです。



防犯。迫り来る敵からカメを守る。
昨今、カメを盗むといった たわけた事件 が多く起こっています。もはや、カメでさえ盗まれてしまう時代なのです。大切な
カメさんを盗まれないように細心の注意を払ってください。盗まれないためには「カメを放し飼いにしている」と他人に知られ
ないようにするのも手段の一つです(外から庭が見えないように飼育する等。。。)。また近所付き合いがうまい方は逆に
カメを放し飼いにしていることを近所にアピールすると良いかもしれません。怪しい人が侵入した場合、近所の人が通報
し、犯人を取り押さえた例もあるからです。万一、現行犯での盗難と遭遇してしまった場合、警察に送るよりも病院送りに
したほうが手っ取り早いでしょう。最近ではリーズナブルな価格で防犯センサーなどもさまざまな物が販売されています。
工夫次第ではとても役に立つので利用してみると良いでしょう。