ニューヨーク(CNNMoney) 米ファストフード大手マクドナルドの子ども向けセットに含まれるおもちゃは子どもを惑わす不当な営業手段だとして、米消費者団体の公益科学センター(CSPI)が提訴の構えを示している。
CSPIは22日、マクドナルドへの書簡で提訴の意思を伝えたことを明らかにした。CSPIは書簡の中で、おもちゃを使った販売促進は消費者保護を定めた一部の州法に違反すると主張。マクドナルド側が30日以内におもちゃの廃止に同意しなければ提訴に踏み切ると警告した。
CSPIは、マクドナルドがおもちゃで子どもを誘うことによって、不健康な食生活を植え付け、肥満や糖尿病のリスクを高めていると主張する。同団体の訴訟担当責任者は「マクドナルドのやり方は、子どもの遊び場へやって来てキャンディーを配るような不気味で強引な行為だ」と述べた。
これに対してマクドナルド側は、「子ども向けセットなどのメニューでは責任あるアプローチに徹している」「新たに幅広い選択肢を用意していることは周知の事実だ」と反論する声明を出した。
CSPI代表者のマイケル・ジェーコブソン氏は、「子どもに健康的な食生活をさせるのは両親の責任だ。しかし大企業は子どもたちにおもちゃを配り、巧妙な宣伝を仕掛けることで、それを台無しにしている」と批判した。