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【ドラニュース】


堂上兄、今季初安打

2010年6月24日 紙面から

中日−横浜 7回裏2死二塁、谷繁の中前タイムリーで生還した堂上剛をベンチで迎える堂上直(左)=豊橋市民球場で(榎戸直紀撮影)

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 複雑な思いなど、抱く余裕すらなかった。7回2死、代打・堂上剛。前夜は同時にスコアボードに名を連ねたが、この夜は代わって退いたのが弟の堂上直だった。

 「それどころじゃなかったです。何とかして(塁に)出て…、ということしか考えてなかったです」

 ベンチに下がった弟を気遣う暇などない。これがプロの世界だ。食うか、食われるか。たとえ兄弟であっても、同じ競争原理の中にいる。

 前日(22日)に続く2試合目の兄弟出場。この日、チームに貢献する一打を放ったのは兄・剛裕だった。代打登場は森野と和田の連弾で勝ち越した直後。左翼線への二塁打を放った。これが生きた。次の谷繁のタイムリーで生還し、リードを3点に広げた。

 「昨日と同じようなかたちで追い込まれたんですけど、昨日の反省を生かせました」

 前夜も代打だった。追い込まれ、あっさり空振り三振に倒れた。痛い失敗を胸に刻んでいた。2度と同じことはしない。この日も簡単に追い込まれたが、粘った。左翼線にはじき返した。

 今季初めてチームに貢献した一打。次こそ、兄弟そろって貢献する。 (生駒泰大)

 

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