賭博問題で揺れる中、7月11日に初日を迎える大相撲名古屋場所を前に御免札が23日、会場となる愛知県体育館の入り口に立てられた。
御免札は「蒙御免」(ごめんこうむる)と墨で書かれた高さ約4メートルの木札。本来は場所の開催を告げるものだが、開催の可否は7月4日の臨時理事会で決まる予定。
日本相撲協会は名古屋場所を開く方向で準備を進めている。雨の中、作業を行った名古屋場所担当部長の二所ノ関親方(元関脇金剛)は「複雑な心境はあるが、われわれは開催できることを信じて準備するだけ」と話した。
午後には名古屋市内のホテルで御免祝いを開いた。御免祝いは関係者を集め、場所開催の告知と大入りを祈願する懇親会で、約90人が集まった。
(2010年6月23日)