琴光喜関恐喝容疑の元力士出頭へ 警視庁、きょうにも逮捕
野球賭博に関与していた大相撲の大関琴光喜関(34)への恐喝容疑で逮捕状が出た元力士、古市満朝容疑者(38)が、代理人を通じて出頭する意向を警視庁に伝えたことが24日、分かった。警視庁は出頭を受け、逮捕する。
日本相撲協会の関係者によると、琴光喜関は今年3月ごろ「野球賭博で脅されて困っている」と周囲に話していた。元力士が暴力団組織と関係していると認識していたという。
捜査関係者によると、琴光喜関は昨年12月ごろ、野球賭博をしていることを暴露するなどと脅された。現金約350万円を支払ったが、元力士側はその後も接触を続け、最終的には1億円以上の現金を要求していたという。
口止め料要求の対応に窮した琴光喜関は、大嶽(元関脇貴闘力)、佐ノ山(元大関千代大海)、時津風(元幕内時津海)の3親方に相談。春場所中の今年3月、元力士側と琴光喜関側との大阪市内での交渉には大嶽親方も同席した。元力士側は暴力団関係者とみられる別の男も立ち会ったという。
相撲協会関係者によると、琴光喜関は「自分や家族に危害を及ぼされる可能性があった」とも話していた。
(2010年6月24日)