たとえば、タクシードライバー。選挙事務所に勤める美女に惚れるデニーロ。事務所の中は、洗練された色彩で統一されている。
ウディ・アレンの映画には、選挙事務所でアルバイトする美人女子大生とウッディアレン演じる芸人が深い仲になる、というのがあった。
最近では、「ハーヴェイ・ミルク」。ゲイ達が、ハーヴェイ・ミルクの名を書いたシンプルで美しいプラカードを持って並んでいたなあ。
■一方、日本の選挙は、洗練されたら負け、という前提で行われているようだ。どぶ板至上主義。
選挙ポスターの凶悪な配色、ありえない蛍光色の半被を着て大はしゃぎの選挙スタッフ、更年期の女性が金きり声で絶叫する選挙カー。
ああ!どんなに立派な美術館を沢山作っても、新幹線を走らせても、文明国を気取っても、ipodのCMが流れても、日本人には、永久に「美」が染みこむことはないんだ…と悲しくなる。というより、美と無縁の人だけが立候補しているのかもしれないが。
■東京オリンピックを開催するときは、選挙も同時にやればいい。世界中から来たお客様に、美しい日本の選挙カーと選挙ポスターを見てもらおうぜ!