早期出荷のトラックで感染か
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早期出荷のトラックで感染か

6月24日 13時53分

宮崎県の口てい疫の問題では、感染の拡大を防ぐため家畜の早期出荷を促す対策がとられましたが、山田農林水産大臣は、この際、出荷に使われたトラックなどによって一部の新たな感染が引き起こされた可能性があるという考えを示しました。

この問題で、感染が発生した農家の半径10キロから20キロまでの地域では、早期出荷を促して家畜をなくす対策が進められましたが、これに応じて牛を出荷した宮崎県西都市の農家でも今月10日から13日にかけて、新たな感染の疑いが確認されていました。西都市の農家は、当時感染が広がっていた県東部の都農町の食肉工場にトラックで牛を運んだということで、これについて山田農林水産大臣は、24日の会見で「トラックの移動などによって新たな感染が引き起こされた可能性がある」と述べました。そのうえで、山田大臣は「トラックなどの消毒が徹底していなかった疑いがある」と述べ、家畜の早期出荷の対策自体に問題があったわけではないという認識を示しました。この対策について、政府の現地対策本部は、農家の協力が十分得られず、実現は難しいとして事実上断念しています。