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若さ武器、走る枝野で「脱小沢」

 民主党の枝野幸男幹事長(46)が23日、日刊スポーツのインタビューに応じ、菅直人首相の消費税率発言を「リスクは覚悟の上」と認めた上で「議論を始めると率直に申し上げるのが誠実な政治姿勢」と理解を求めた。選挙哲学は意外に? 小沢一郎氏と同じだが「始まるまでは全員(106人)の当選を目指す」と、現実的な勝敗ラインには触れなかった。鳩山、菅両内閣に国民の審判が下る参院選は24日に公示、7月11日投開票される。

 菅直人首相が参院選前に言及した消費税率に、民主党が揺れている。自民党が政権公約で示した「当面10%」を「参考にさせてもらう」とした発言は、選挙の争点に急浮上。党内でも選挙への影響を懸念する声がある。枝野氏は「10%に上げるという公約で選挙に臨むのではない」と数字の独り歩きを警戒。「党内では、誤解されないようにと心配がある。私も誤解されないか心配」「触れない方がまちがいなくリスクは小さい」と本音も漏れた。

 「無難に選挙を逃げ切ろうと思えば、言わない方が得に決まっている。でも、今の財政状況を考えると参院選後の議論は避けられない。選挙中は黙って、終わったら議論を始めるのは不誠実。誠実さを知ってもらう方が重要」と強調。「議論を始め、ある程度煮詰まった段階で国民の信を問う。総理はリスク覚悟で言っている」とも述べた。

 消費税発言後、V字回復した内閣支持率も下落傾向だ。気にならないはずはないが「消費税の効果か、最初の支持率が想定以上に高く、本来の数字に戻ったのか。なかなか検証のしようがない」とけむに巻いた。

 結果によっては責任論にもつながりかねない勝敗ラインについては、持論を展開。「候補者106人全員の当選を目指す。私の立場で、選挙前に『何人落ちるのは仕方ない』とは言えない」。選挙情勢から現実的な数字を出すと述べたが、その数に届かなかった場合についても「自分で言った数字が責任になるんですか。目標は実際取れそうな数より高めに言わないと」。菅氏の目標数(54プラスアルファ)に対しても「責任ラインではなく、54が1つの出発点と申し上げている」と予防線を張った。

 「幹事長経験者に唯一、勝るのは若さ。『走る枝野』でいきたい」。脱小沢の象徴といわれた幹事長就任だが、結果は良くも悪くも前体制と比較される。参院選で初戦突破することが、真の意味での「脱小沢」につながる。小沢氏は24日、輿石東参院議員会長の地元山梨に応援で入る。党本部の指示ではない。「私以上に経験も知識もお持ち。ご自身の判断の中で最大限の力を発揮していただけると思う」。枝野氏は、小沢氏の話題を大人の対応でかわした。

 [2010年6月24日9時3分 紙面から]


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