2010年06月24日（木）
畑から遺体、殺害の可能性 甲斐
県警 遺棄容疑で男女逮捕
甲斐市内の山中に知人男性の遺体を遺棄したとして、県警の合同捜査本部は、死体遺棄の疑いで、中央市東花輪、指定暴力団稲川会系組員松永太郎容疑者（３４）と、甲府市羽黒町、会社役員末木とも子容疑者（４８）を逮捕した、と２３日発表した。捜査本部は同日までに、２人の供述に基づき、甲斐市上菅口の畑から遺体を発見。昨年から行方不明になっていた甲府市大里町、職業不詳小須田誠さん＝失跡当時（３３）＝と断定した。小須田さんと松永容疑者は同居したことがあり、両容疑者は組関係者を通じた知り合いだった。捜査本部は小須田さんが殺害された可能性があるとみている。松永容疑者は「ほかに逃げている男が殺害した」などと供述しているという。
２人の逮捕容疑は、共謀して昨年９月中旬、甲斐市上菅口の畑に小須田さんの遺体を遺棄した疑い。捜査本部によると、昨年８月から９月にかけて小須田さんの行方が分からなくなったとの情報が寄せられた。交友関係を調べて両容疑者から事情を聴いていたところ、小須田さんの遺体を遺棄したことを認めたという。
２人はこれまでの調べに対し「殺害したのは自分たちではなく、遺棄しただけ」などと殺害への関与は否定しているという。
２人の供述に基づき、今月２２日午後、末木容疑者が借りていた畑を捜索し、地中に埋められた小須田さんの遺体を発見した。服を着た状態だった。深さ約２メートルの穴が掘られていることなどから、両容疑者以外に関与した人物がいるとみている。
現場の畑は、昇仙峡ライン沿いの敷島カントリー倶楽部南側の山林に囲まれた場所にある。
司法解剖を行い、死後数カ月が経過していたことが判明。腐敗が進んでいるため、行方不明直後に死亡した可能性が高い。捜査本部は詳しい死亡時期や死因について調べている。
一方、小須田さんと松永容疑者が暮らしていたという甲府市大里町の民家近くの住民によると、松永容疑者は２年ほど前に別の場所へ引っ越した。その家には昨年夏ごろから複数の男性が住むようになったという。
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