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阪神・鳥谷“完全復活”4安打4得点で貯金は「8」

9回、鳥谷はこの試合4安打目となる適時二塁打を放つ

◆ 連日の猛打賞 ◆

 <阪神9−4広島>オレも負けられない!阪神・鳥谷敬内野手(28)が4安打2打点で連日の猛打賞を記録した。1番打者として申し分ない4得点の働きで、連勝に貢献。力強い打撃で親交があり闘病中の安田亮太君(16=米子市在住)へエールを送った。チームは今季6度目の挑戦で、初めて貯金「8」へ到達。首位・巨人に2・5差と接近した。

◆ 打率も上昇 ◆

 闘病中の友を、少しでも勇気づけてあげたかった。3年ぶりに訪れた米子の地。鳥谷の心には期するものがあった。

 「昨日(22日)もあまり体調がよくない中で、応援に来てくれていた。彼が頑張っている姿を思うと、自分もさらに頑張らないといけない。ここ米子で活躍できたのも、彼の力があったと思う」

 3年前の出会いは、鳥谷にとっても忘れがたいものだ。大好きな野球を断念して、闘病していた安田亮太君(当時13歳)からホテルへ届いた一通の手紙。関係者の知人ということもあり、試合前に葛城とともに病室を訪れバッティンググラブをプレゼントしていた。

 昨年の暮れから体調を崩し「慢性心不全」と闘う安田君にとって、鳥谷と撮影した1枚の記念写真は心の支えとなっている。前日22日の試合は病院から特別許可をもらって、一時退院。背番号1の勇姿を、バックネット裏から見つめていた。

 「楽に打席へ入れています」

 安田君が見つめていた前夜は3安打。この夜もバットは快音を響かせた。先制点を呼んだ初回の中前打に続いて、2回2死一、二塁から左前適時打。7回の左前打でも本塁を踏むと、9回無死一塁では遊撃左を破る適時二塁打で一挙4得点を演出した。リーグ戦再開後の4試合で18打数10安打。2割5分台だった打率も・275まで上昇した。

試合結果

[ 2010年6月24日付 ]

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