2010年06月24日

いよいよ新刊書発売!「父親再生」

お待たせしました!
新刊書の「父親再生」(NTT出版)が発売となります。
写真を見ていただければわかるように、なかなかスマートな表紙で気に入っている。
毎度思うのだが、ほんとに深夜身を削って書いているので、本が完成した瞬間は涙が出るほどうれしい。
でも、書き終わった時点で、私の中では何かが終わっている。おそらく映画もそうだろう。公開の約半年前には撮影は終了しているのだから。編集作業をする監督は別として、演じた俳優は終わっているのだと思う。
ただ、反響や売れ行きは当然気になるし、本はそもそも多くの人に読んでもらうために書いたのだから、発売してからが本番であることも確かなのだが・・・余韻に浸ることができない不幸を感じる。

いつも強迫的なまでに「とどまるべからず」の精神にからめとられているので、新しいテーマを追い求め続けている。じっくり腰を据えることができない。
10年一日のごとく久々に会ったひとが変わらないことを言ったりやったりしているのを見ると、わが身を振り返ってしまう。
どうしてこのように更新し続けるのだろうと。
「加害者は変われるか」から続く男性路線は、いちおう今回の「父親再生」で区切りとなるか、それともまた新しい男性の謎に迫る本になって結実するのか・・
そのあたりはお楽しみに~

まあ、とにかく図書館で借りずに、アマゾンか書店でお買い求めください。
ときどき、「新刊が出るの?じゃあ図書館でリクエストしとこ~、最初に借りるのって気持ちがいいのよねえ」と言う知人がいるが、心底軽蔑するのである。

愛読していた「スクリプタ」(紀伊國屋書店)連載中の「日本のミソジニー」(上野千鶴子)が最終回だった。
う~ん、なんだかすごい終わり方だ。とにかく性欲もエロスも、そして生権力も、それがどのようにして歴史的に(つまり自然ではないこと)つくられてきたかを、ちゃんと知っとけよ、と啖呵を切って終わっているのである。
こわいよ~。でもいいも~ん、私、脆弱なんだし。
と開き直って一冊の本にまとまったら再読することにしよう。

投稿者sayoko:00:20 |