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【プロ野球】桧山 代打の神様 延長11回決勝2点タイムリー2010年6月23日 紙面から
◆阪神13−7広島「ゲゲゲの鬼太郎」の町として知られる鳥取・米子でのナイトゲーム。敵地の広島ファンをゲゲゲッと言わせたのは、妖怪ではなく、阪神では“代打の神様”としてあがめられている桧山だった。7−7で迎えた延長11回。2死一、二塁で代打で起用されると、1ボールから梅津の直球を右中間へはじき返し、決勝の走者2人を迎え入れた。 「みんながつないで作ってくれたチャンスだから。最後にたまたま自分に回ってきただけだよ」。ヒーローは実に控えめだが、4時間19分、控え捕手の小宮山をのぞく、野手全員を使い切った死闘で勝利をもたらす値千金の一打だった。 控え組のリーダーとして、何としても打たなければならなかった。味方守備の乱れに、2番手・渡辺の乱調もあり、3度リードを奪いながら、3度逆転を許したゲーム。ただ、がけっぷちでよみがえらせたのも、今季は同様に代打が主戦場の関本だった。2点を追う8回2死一、二塁で打席に立つと、初球直球を中越えへ同点適時三塁打。自らも信条としている積極性、集中力をいかんなく発揮した。「セキが絶体絶命のところで打ってくれた。自分も貢献できたのは素直にうれしいけど、きょうはセキですよ」。これで代打で111安打と球団記録を打つたびに更新している桧山は、ひと振りの難しさを知るだけに、しきりに関本の名前を連呼した。 これで貯金も今季最多タイの「7」。レギュラーだけでなく、控えにも好調な打者を擁す阪神が、首位・巨人を追撃する。 (大久保晋)
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