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争点なし人気投票…参院選はAKB総選挙?

 第22回参院選は24日公示され、7月11日の投開票に向けて17日間の戦いがスタートする。全国の選挙情勢の分析を進めている「政治広報システム研究所」(東京)の久保田正志代表が47選挙区と比例代表の各党獲得議席を予測。現時点では民主党58議席、自民党38議席と「民主勝利」の方向で「サッカーW杯で日本が決勝トーナメントに進めば民主はさらに優勢になる」とみている。

 「この参院選は“AKB48総選挙”に似ている。選挙には争点が必要だが、今回は明快な争点がない。菅首相の信任投票のような選挙になってしまい、人気投票のAKB選挙に近い。ただ、AKB選挙は逆転が起きて面白かったが、この選挙で自民党が逆転するのは難しい」と久保田氏は指摘する。

 民主党は衆院で300議席超の圧倒的多数を有するが、参院(定数242=改選121、非改選121)の現有議席は116で、過半数に及んでいない。民主党の非改選は62議席で、今回の選挙で60議席を獲得すれば単独過半数に達し、連立政党の影響を受けない安定政権への道が開ける。

 菅首相は勝敗ラインについて「(民主党の改選の)現有議席(54議席)をクリアできるかどうかが一つの目標。その上でさらに議席を伸ばすことができればいい」と、54議席を確保した上で、さらなる上積みを目指す考えを示している。

 久保田氏は全国の情勢分析から、現時点での民主党の獲得議席を58議席と予測。「自民党の退潮が顕著で“1強多弱”の状況。菅首相は鳩山政権で落ちた支持率をV字回復させたこともあり、たとえ目標の54議席を割っても50議席台を確保できれば責任問題に発展する恐れもない」とみている。

 唯一、不安材料となりそうなのが消費税問題。菅首相が10%への引き上げに言及したことに対し久保田氏は「弱者へのセーフティーネットという使い道で上限が10%なら、国民もある程度の理解は示している。しかし、各党討論などで消費税論議となった場合、菅首相は“1対多”で四面楚歌(そか)になる。そこで“イラ菅”ぶりを発揮し、有権者に悪い印象を与えると票を減らす」と推察する。

 サッカーW杯の行方が影響するというのが久保田氏の見方。「テレビがW杯一色になるのは、議論を有権者に見られない方がいい民主党に有利な展開。日本が決勝トーナメントに進めば、それだけ事実上の選挙期間が短くなり、民主党は(単独過半数の)60議席に届く可能性がある」

 岡田ジャパンの躍進が菅政権を助ける…!?

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月24日 ]

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