記事入力 : 2010/06/23 07:25:43
銀行の外貨建て債券発行相次ぐ
政府系金融機関の韓国産業銀行と韓国輸出入銀行が相次いで外貨建て債券を発行し、欧州の財政危機による外貨資金の調達困難が解消される見通しだ。
産業銀は22日、今週中に3億ドル(約270億円)規模の円建て外債(サムライ債)を公募方式で発行することを明らかにした。同行関係者は「ユーロ圏の財政危機で4月以降、国際債券市場の状況が極度に悪化した。先週から状況が好転してきたため、既に準備を整えているサムライ債を2-3日以内に発行する」と述べた。金利は2年物、3年物共に年1.5%前後になる見通しだ。
輸出入銀も同日、12億5000万ドル(約1130億円)規模の米ドル建てグローバル債の発行を終えた。同行は今月初め、アジア系の金融機関としては初めて、2億7000万ドル(約240億円)規模の台湾元建て外債(フォルモサ債)の発行に成功するなど、外貨調達で先行的役割を果たしている。
政府系銀行が外貨建て債券の発行を活発化させたことで、市中銀行による起債も相次ぐ見通しだ。一般的に、政府系銀行の外貨建て債券の発行規模や金利が決定した段階で、海外の投資家は市中銀行の外貨建て債券にも関心を示す。農協と韓国外換銀行も今月中に3億-5億ドル(約270億-450億円)の起債を行う予定だ。格付け会社の米スタンダード&プアーズ(S&P)は、農協が発行を予定している債券にAランクの格付けを付与した。
ペク・ジョンフン朝鮮経済i記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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