農林水産省の食料・農業・農村政策審議会牛豚等疾病小委員会の田原健委員長(鹿児島県家畜畜産物衛生指導協会専務理事)は6日、宮崎県で家畜の口蹄疫が広がっている問題について「ウイルスは人や車両などの移動で拡散している疑いが強い」との見方を示した。同委員会終了後、記者団に話した。
小委員会はこの日、畜舎や車両の消毒を徹底するなど、豚などの口蹄疫の感染拡大防止策を確認した。
宮崎県では5日までに川南町を中心に農家など計23カ所で感染疑い事例が見つかり、一部で感染が確認されている。小委員会は、感染の疑いがある農家に隣接した地域では口蹄疫が発生していないのに、離れた場所で発生していることなどから、ウイルスが風で運ばれている可能性は低いとしている。