「埋却月内に終了」農相、目標を修正

(2010年6月23日付)

 山田正彦農相は22日の会見で、口蹄疫のワクチン接種分を含めたすべての家畜の埋却処分について、「今月中には終わらせたい」との目標を示した。これまで「7月上旬」としていたが、作業が順調に進んでいるとの見方から修正した。

 山田氏は「昨日、雨の中でも9千頭ほど埋却でき、かなりのペースで作業が進んでいる。(未処分は)患畜、疑似患畜が6300頭、ワクチン接種の家畜と合わせて4万5300頭まで減ってきた」と作業が順調に推移しているとの認識を示し、「天候次第だが、7月上旬と言わず今月中には処分を終わらせたい」と目標を掲げた。

 また、地域により野生のシカ、イノシシが家畜と近接して生息している点を問われ、「小沢鋭仁環境相とも話し、家畜に近づかないよう猟友会に見回りしてもらう手はずをとっている」と対策を講じていることを説明した。