NHKの日向英実放送総局長は23日の定例会見で、大相撲の賭博問題をめぐり7月11日からの開催の有無が検討されている名古屋場所の中継について「重大な関心を持って見守っている。中止を含めて検討したい」と述べた。今井環理事は「今のままでは放送は難しい」として、日本相撲協会の対応次第では放送中止に踏み切る可能性を示した。
相撲協会への批判が高まる中、中継するNHKに対しても視聴者から厳しい声が多く寄せられていることを重視した。
日向総局長は「まだ協会の対応がはっきりしていない。今後、何らかの納得できる対応をするかどうかが判断のしどころだ」と強調。「(賭博への関与が)グレーな力士が土俵に上がると、(中継は)やりづらい」との認識を示した。
開催の最終決定が7月4日の相撲協会臨時理事会で行われることについて日向総局長は「(中継の有無の判断を)その前にする可能性もゼロではない」とした。
(2010年6月23日)