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谷垣氏に聞く「ラッセルしている感じ」

 自民党の谷垣禎一総裁(65)が21日までに日刊スポーツのインタビューに応じた。登山が趣味の谷垣氏は現状を、深い雪をかき分けながら1歩を踏み出す「ラッセルをしている感じ」と明かした。支持が広がらず、展望が不透明な党への不安なのだろうか。それでも「国民の怒りを代弁するのが野党の役割」と、菅政権を追い込もうとする意気込みは強かった。参院選企画「今一度せんたくいたし申候 参院選ぜよ!」第1回は、谷垣氏の本音を直撃した。

 「ラッセルというのがありましてね。雪が深く荷物もある程度背負っていると、このくらい(胸の高さに手を示す)までもぐると次の1歩はすごく大変。前の壁の雪をこうやって(両手で)払い落とし、ひざで突いて足を1歩踏み入れる。そういう感じですかね」。大学でスキー山岳部に所属し、ハマりすぎて留年したほどの谷垣氏。今の自分の状態を登山に例えてほしいと聞くと、少し時間を置き、こう答えた。自分で道を切り開かない限り前に進めない状態を例に挙げた。

 鳩山政権末期、党の支持率は民主党を上回ったが、菅内閣発足で再び逆転。参院選で与党を過半数割れに追い込めなければ総裁辞任と表明したが、「今も考えは変わらない」と退路を断った戦いになる。「1つでも議席を増やすよう頑張りたい」切実さ、雪をかき分け進む苦しさにかぶるのだろうか。「雪が深くなればどっち向いてもラッセルですが、やっぱり、高みを目指して登らなきゃ」と、言い聞かせるように話した。

 立場の厳しさはあっても、菅直人首相への対決姿勢は明確だ。自民党が示した消費税率「当面10%」を「参考にする」とした発言に激しくかみついた。「過去、消費税で政権がつまずいたこともある。簡単にはいかない。国民は政治が上手に説得して川を渡らせてほしいと思っているのに、私たちが渡る準備をしたらいつの間にか後ろにいる。勝手に、おれの背中におんぶするなよという感じ。総理大臣なら、おれたちが先頭切って渡るくらいのことを言わなきゃ」。

 菅氏を「市民運動家としては能力が高く、非常に手だれ。美しく言えば猛烈なリアリスト(現実主義者)」と評する一方、「経済や外交政策でどんなことをするか、イメージがあまり分からない」と指摘した。「鳩山政権はあらゆる意味で自民党と違う方向にかじを切ったのに、菅さんは逆の方にだーっと切っている。民主党政権の背骨はどこにあるのか。その時その時でかじを右や左に切ったら、日本丸は完全に座礁する」と攻撃は尽きなかった。

 「参院選は(衆院選の)中間試験。いかに与党を追い込むかがすべて。自分の覚悟や使命感が伝わらなきゃ、選挙は勝てない」。菅氏との対決姿勢や決意は、有権者に直接訴えるという。雪山の頂上は、晴れるだろうか。【中山知子】

 [2010年6月22日9時18分 紙面から]


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