2008年9月7日

効率設計

これも前回出張の時の話。

担当がアジアなので、「なんで転勤したんだっけ?」というくらいに頻繁に日本に出張に来てるわけですが、根が貧乏性なのか、会社至近のホテルがちょっと豪華で落ち付きません。なので色々と安いホテルを試して回っています。

名前は内緒にしておきたいですが、会社のそばの超お洒落かつリーズナブルなホテル、最高でした。

この効率設計、わかりますかね。入り口のドアを開けて部屋の外から撮ってるのですが:

  • まず横幅として、シングルベッドと、奥行き 40cm 程の机、そして間に、ちょうど椅子を下げられるだけのスペース、計 2m に満たないのではないかという超コンパクト設計。

  • 部屋の奥行きは、当然シングルベッド分だけ。何よりホコリがたまりませんし、天井が低く抑えられているため、比率的に広さ(狭さ)が気になりません。

  • 両脇は別の部屋なので、バス&トイレ(というかシャワー&トイレ)は、斬新にも部屋の奥に配置されています。

  • 上記から、屋外に面しているのはバスルームだけ。開放的な大窓がトイレ(のみ)に配置されているのは、極めて合理的、かつデザインの必然と言える。

  • そしてバスルームからメインルームに存分に採光するため、シャワールームもトイレも、ゴージャス極まりない全面ガラス張りに。バス・トイレと一体化したデザインが、収容所を思わせるシームレスなライフスタイルを演出します。



ホテルとして最も大事なコンポーネントの一つである窓を、敢えてトイレに配置するという革命的設計。

ファーストフードに例えるなら、従業員トイレの中に接客カウンターを配置するようなイメージでしょうか。なるほど、確かにそれなら、窓口稼働率を極限まで高めることが可能です。

ちょっとトイレを借りに来た友人も、このあまりのアバンギャルドぶりに「用を足すだけで開放的な気分になってしまう」とのコメント。一泊しただけで、不思議と体の節々も痛くなりました。

次回も必ず、別のホテルをトライしよう(笑顔)。

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