事件・事故・裁判

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

マツダ11人死傷:「秋葉原のように」 2年前に自己破産

送検される引寺利明容疑者=広島県警海田署で2010年6月23日午前8時19分、大西岳彦撮影
送検される引寺利明容疑者=広島県警海田署で2010年6月23日午前8時19分、大西岳彦撮影

 広島市などのマツダ本社工場に乗用車が侵入して11人をはね、1人が死亡、10人が重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑などで逮捕された同社元期間社員、引寺(ひきじ)利明容疑者(42)=同市安佐南区上安2=が、広島県警捜査本部の調べに対し、「秋葉原のような事件を起こそうと思った」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。逮捕時に引寺容疑者が車内に持っていた包丁(刃渡り約18センチ)が真新しいものだったことも分かった。また、引寺容疑者は、長年にわたり派遣など非正規雇用で職場を転々とし、2年前には自己破産するなど不安定な生活が続いていたことも新たに判明。捜査本部は、無差別殺人に至った動機・経緯について、引寺容疑者のこうした生活実態にも注目しながら解明を進めている。

 捜査本部によると、引寺容疑者は、秋葉原事件(08年6月)に言及し、「秋葉原のような事件をおこしてやろうと思い、工場内で車を止めて振り回すつもりで包丁も持っていった」という趣旨の供述を始めているという。秋葉原事件は、派遣社員だった男が東京・秋葉原の歩行者天国にトラックで突っ込み、ナイフで刺すなどして7人を殺害、10人が重軽傷を負った。また、捜査関係者によると、包丁は運転席横のドアポケットに入っていた。真新しく、大量殺人を計画して購入した可能性もあるという。

 引寺容疑者は23日午前、殺人未遂などの容疑で送検された。捜査本部は殺人容疑に切り替えて動機などを詳しく調べる。

毎日新聞 2010年6月23日 15時03分

PR情報

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド