日本軍第1次攻撃隊で、戦いの火ぶたを切ったのはヒッカム陸軍飛行場を襲った急降下爆撃隊の99式艦上爆撃機だった。
 ハワイ攻撃の目的は米太平洋艦隊の撃滅だが、同時に敵飛行場を破壊して味方空母機動部隊に対する反撃の芽をつまなければならない。日本軍機がヒッカム飛行場を執ように攻撃したのは、空母の脅威となる大型爆撃機がそこに配備されていたからだ。
 日本時間8日午前3時25分から開始された急降下爆撃は、18発の爆弾を投下、主に格納庫を破壊して同飛行場に壊滅的な打撃を与えた。また、真珠湾内にあるフォード島海軍飛行場にも急降下爆撃隊が現れ、爆撃と銃撃を加えて施設、兵舎、駐機していた航空機を破壊、同飛行場は数10分で無力化された。