特集 真珠湾攻撃【3】空母6隻、航空機400機
- ※主要参考文献:戦史叢書「ハワイ作戦」防衛庁防衛研修所戦史室(朝雲新聞社)
ハワイ・真珠湾の真ん中にあるフォード島を真上から見たところ。1941年11月10日に米軍が撮影したもので、写真上側(南東方向)の「戦艦通り」と呼ばれた停泊地に5隻の大型戦艦が確認できる。島の反対側に停泊しているのは空母「レキシントン」(米海軍史料センター提供)【時事】
空母6隻、航空機400機
真珠湾攻撃に向かった機動部隊は、南雲忠一中将を指揮官に、大型空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」「瑞鶴」「翔鶴」、戦艦「比叡」「霧島」、巡洋艦「利根」「筑摩」「阿武隈」などを主力とし、空母に搭載された攻撃航空部隊も戦闘機120機、攻撃機144機、爆撃機135機の合計399機という一大戦力だった。
攻撃前日の日本時間12月7日、東京からもたらされた情報によると、オアフ島・真珠湾には米太平洋艦隊の戦艦9隻、軽巡洋艦3隻、駆逐艦19隻が停泊中で、空母2隻は訓練に出ているらしく港内に姿はなかった。この時点で米国は日本の外交電文を解読し、開戦の兆候を感じてはいたものの、ハワイよりフィリピンなど南方方面への攻撃が先だと考えていた。
ハワイ現地部隊は特に警戒することなく、のんびりとした日曜日(現地時間では12月7日)の朝を迎えようとしていた。

