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終戦特集(14)〜B29による本土空襲始まる

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テニアン基地に帰還したB29爆撃機。1945年8月撮影【AFP=時事】

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▼B29による本土空襲始まる

 1944(昭和19)年8月、サイパン、テニアン、グアムなどマリアナ諸島を制圧した米軍は、ここを拠点に同年11月から日本本土への長距離爆撃を始めた。米軍が配備したボーイングB29は、ターボチャージャー付きのエンジン4基を備え、爆弾を最大で9トンも積める高性能の大型爆撃機。最高速度は時速587キロと並みの戦闘機より速く、実用上昇高度は1万1千メートルで高射砲が届かない高空を飛ぶことができた。しかも、航続距離は5230キロもあり、マリアナ諸島を発進した場合、北海道を除く日本本土すべてが爆撃可能範囲に入った。B29の空襲に日本側防空部隊は有効な対抗手段を講じることができず、成層圏から不気味に響く爆音は日本国民を恐怖に陥れた。B29は、日本本土に合計16万9800トンの爆弾、焼夷弾を投下。終戦までに延べ3万3000機が爆撃に出動したが、戦闘中の損害は450機に過ぎなかった。

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