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渡辺喜美氏に聞く「AKB式大逆転作戦」

 民主、自民の2大政党に迫る第3極として、じわじわ存在感を示してきたのが、みんなの党。渡辺喜美代表(58)は、22日までの日刊スポーツの取材に「AKB48総選挙だって、大逆転で大島優子がセンターになった。やっぱり逆転劇が欲しいね、今の政治にも」と、同郷(栃木県)の大島のように、政治の舞台でも中心を目指す。参院選後の立ち位置は、政界再編の鍵を握るキャスチングボート役になれるか。参院選はいよいよ24日公示される。

 菅内閣の支持率V字回復で、影響を受けたのがみんなの党。民主党と支持がかぶる無党派層を中心に支持が離れ、右肩上がりだった支持率も下がった。ただ菅直人首相の消費税率をめぐる発言で、内閣支持率は下落傾向。渡辺氏は「ご祝儀票のバブルがはげ落ちて来た。菅さんの真骨頂は脱官僚なのに官僚に丸め込まれた。揚げ句の果て、自民党と同じ消費税10%と言い始めた。国民も、ちょっと違うという気分になっているのでは」と指摘する。

 昨年の衆院選で約300万の比例票を獲得、5議席を得た。その後、地方選で推薦、公認候補が勝ったケースもあり、乱立する新党とは一線を画す。「みんなの党はぶれないアジェンダ(政策課題)の党。選挙戦ではコアな支持者が広めてくれるので、実際の支持率以上の票が出る傾向がある」と強気。参院選には43人の候補を擁立(22日現在)し、目標議席も「選挙区、比例区ともに2けたを目指す」と鼻息は荒い。

 渡辺氏の言葉は独特。菅氏が官僚の言いなりという持論を「菅さんから草の根の志が失われ、『菅』から、くさかんむりが取れた『官内閣』になった」と表現。全国での候補者擁立計画は、47都道府県に近い数字に引っかけて「AKB48作戦」と命名。

 AKB48の大島優子は、同じ栃木県出身。「栃木なまりは私と共通している」と笑いつつ「AKBだって総選挙でメンバーが入れ替わり、(前田敦子を)大島優子が大逆転した。やっぱり、今の政治にも逆転劇が欲しい。菅さんが起こしたのは、官僚にからめとられる悪い方向への逆転劇だけど」。選挙の本家・政治の舞台でも、主役交代を目指していた。

 参院選後、民主党と連立政権を組む可能性は「アジェンダが違う。一緒になりようがない」と否定。キャスチングボートを握り「参院で民主党の悪法を次々にけとばし、ゲートキーパーになれば、民主党の求心力は遠心力に働く。選挙第一でまとまっていた党が選挙に勝てず法案が通らなければ、ばらけるしかない。そうなるとまさに狙い目」と、政界再編をもくろむ。

 議員会館の部屋では、父美智雄氏の写真がほほえむ。「オヤジならどう決断するか考えると、答えはすぐに出る。もし今、天の声があるとしたら『ぶれるな』でしょう」。写真を見るたび、初心に戻っている。

 [2010年6月23日9時7分 紙面から]


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