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落書きカメ、外来種だった 堀に戻せる?扱い困る県

2010年6月22日19時52分

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写真「カメデス」と落書きされたカメ=甲府市丸の内1丁目

 甲羅に白い塗料で「カメデス」と落書きされたカメが甲府市の舞鶴城公園の堀で見つかり、山梨県が保護した。しかしこのカメ、生態系に悪影響があるとして環境省が「要注意外来生物」に指定するミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とわかり、扱いに困っている。脱皮して落書きが消えるまでは県水産技術センターで預かるが、堀に戻すことに異論も出ている。

 舞鶴城公園は甲府駅に近い観光名所。「虐待ではないか」との声に押され、公園を管理する県都市計画課が16日に保護した。ところが捕獲作戦の報道を見た市民らから今度は「外来種のカメを堀に戻すな」などという意見が20件ほど寄せられたという。

 アカミミガメは外来生物法で放流が禁止される「特定外来生物」ではないが、在来種を駆逐すると指摘されている。露店などで売られ、ペットとして飼われたものが放されたらしい。堀には在来種、外来種を含め大小20匹以上のカメがいる。県の担当者は「ずっと預かるわけにもいかない。堀に戻すか、個人に飼ってもらうか。難問です」と悩んでいる。

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