きょう23日は「慰霊の日」。住民を巻き込んだ地上戦となった沖縄戦で、組織的戦闘の終結から65年を迎える。20万人超の犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにする日として、県内各地で慰霊祭が執り行われる。午前11時50分からは、県主催の沖縄全戦没者追悼式が糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれる。正午の時報に合わせ、失われた命のすべてのみ霊へ黙とうをささげる。
式典には、菅直人首相が就任後初めて参列するほか、仲井真弘多知事が恒久平和の実現に向けて「平和宣言」をする。
追悼式に先立ち22日夕には、前夜祭(主催・沖縄協会、共催・県、県遺族連合会、県平和祈念財団)が同市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開かれ、遺族ら約350人が出席した。「鎮魂の火」献火とともに、平和の鐘が打ち鳴らされ、出席者全員で黙とう。犠牲者の冥福を祈った。
清成忠男沖縄協会長は「現在の平和な生活が、幾多の尊い犠牲の上に築かれたことを忘れてはならない。全世界の恒久平和を祈念し、み霊の冥福を祈る」と、鎮魂(しずたま)のことばを述べた。