車のタイヤに金属片をつけて「カラカラ」と音が鳴るようにし、点検のため運転手が降りたすきに乗り逃げし車内の現金を奪ったとして、大阪府警捜査3課は21日までに、窃盗の疑いで住所不定、無職清水満容疑者(37)=詐欺罪で起訴=を逮捕した。
こうした手口は「カラカラ盗」と呼ばれ、同課によると昨年10月からことし4月にかけ、大阪、京都、兵庫の3府県で14件が確認され、被害は約3500万円。同容疑者はほかに数件の容疑を認め「1人でやった」と話している。同課が裏付け捜査を進めている。
逮捕容疑は2月14日午後、京都市山科区竹鼻竹ノ街道町の路上で、異常音を点検しようと運転手の女性が車を降りたすきに乗り逃げし、車内の現金7200円などを盗んだ疑い。捜査3課は、清水容疑者が大阪市の量販店で男女2人と共謀、盗んだクレジットカードでゲーム機などを購入したとして3月に詐欺容疑で逮捕。カードがカラカラ盗の被害品と分かり捜査を進めていた。