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【プロ野球】

G首位固めへ 屋外大好き東野が先陣

2010年6月22日 紙面から

ヤクルト戦の登板に向け気合の入る東野=ジャイアンツ球場で

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 巨人の東野峻投手(23)が21日、得意の屋外球場でチームを更に勢いづけると誓った。22日のヤクルト戦に先発予定だが、今季は屋外球場で3戦2勝と土つかずの好相性。プロ初勝利、初完投、初完封と記念の1勝はすべて屋外で飾ってきたアウトドア派が、屋根のない神宮で、首位を固める勝利を呼び寄せる。

 土と風の香りが勝利を運んでくる。出身地である茨城県鉾田市は産出額全国1位のメロンなど農産物が特産品。ドーム球場が主流の最近は“温室育ち”の投手も少なくないが、自然に囲まれて育った右腕は地方の屋外で無傷の4戦4勝をマークするなど屋根なし球場で無類の強さを誇る。

 さらに、ヤクルト戦の相性も後押しする。先発5試合で2度の完封を含む3勝1敗、防御率0・97と安定感抜群。東野も「相性は悪くないと思っている。走者を出して4番に回さないように気をつけたい」と攻略のツボは心得ている。

 今季最初の神宮のマウンドを任せるのに、これほどピッタリの人材はいない。「投手陣を引っ張るつもりでキャンプからやっている」と責任感十分の右腕は斎藤投手コーチからも「中心は内海と東野」と左右の両輪に指名された。勝てば自己最多の9勝となるが、単なる通過点。得意の屋外でツバメを撃墜し、首位の座を固める。(井上学)

 

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