2010年 6月 22日
岡大病院の肺再移植患者の容体安定
岡山大学病院で行われた生体からの肺の再移植手術は無事終わりました。移植後しばらくたってから別の肺と入れ替える手術は国内初で、男性の容態は安定しているということです。手術を受けたのは愛媛県に住む30歳代の男性です。男性は2000年代に岡大病院で脳死肺移植の手術を受け、社会復帰したものの、拒絶反応で容態が悪化、脳死移植を待っていましたが、さらに容態が悪化したため、生体からの再移植に踏み切りました。岡大病院によりますと、手術は呼吸器外科のチーム約20人が担当し、拒絶反応に陥った両側の肺を摘出して母親と兄の肺と入れ替えました。前回の移植から数年経っていることから、気管支や肺動脈の癒着が激しく、手術は21日午前9時から約14時間かかりましたが、患者の男性と、母親、兄のいずれも容態は安定しているということです。岡大病院では今後、男性の術後の経過を観察し、早ければ1カ月から2ヶ月で退院できる見込みだということです。

水島空襲の日・平和の鐘を鳴らす
6月22日は水島空襲の日です。倉敷市の水島緑地福田公園では平和の鐘が鳴らされ、犠牲者の冥福と平和への祈りが捧げられました。午前8時36分水島空襲があった時間に合わせて平和の鐘が鳴り響き、約30人の参列者が黙祷を捧げました。水島空襲は今から65年前の1945年6月22日アメリカのB29が軍用機を製造していた三菱重工業水島航空機製作所を爆撃したもので工場の従業員や周辺の住民など11人が亡くなりました。平和の鐘は倉敷市が1990年に平和都市宣言をしたのに伴い建てたもので、参列者は戦争を二度と繰り返さないよう誓いを新たにしていました。

参院選投票呼びかける懸垂幕
24日公示、来月11日投票の参議院議員選挙への投票を呼びかける懸垂幕がJR岡山駅前の広告塔に設置されました。岡山駅前にある広告塔では岡山県選挙管理委員会の立ち会いのもと業者2人が懸垂幕を取りつけていきました。懸垂幕は縦6.6メートル横1.4メートルで「7月11日この一票私にできる国づくり参議院議員選挙」と書かれています。懸垂幕は岡山市内のデパートなど県内15か所に設置され有権者に投票日の周知と投票への参加を呼びかけます。県選挙管理委員会ではこの他、岡山駅の階段に広告を掲載するなどしてPRにつとめています。参議院議員選挙は24日公示、来月11日に投票が行われます。

丸亀市で殺人未遂容疑で女を逮捕
22日未明丸亀市で別居中の夫とその交際相手の女性を包丁で切りつけたとして63歳の女が殺人未遂の疑いで警察に逮捕されました。逮捕されたのは、丸亀市柞原町の無職、篠原美津子容疑者です。警察の調べによりますと、篠原容疑者は、22日午前0時過ぎ、自宅を訪れた63歳の土木作業員の夫と、交際相手の63歳の無職の女性に対して刃渡り約20センチの包丁を振り回し、腕や頭などを切りつけて殺害しようとした疑いです。2人は3週間から1か月のケガをしました。篠原容疑者は夫と別居中で、警察の取り調べに対し別れ話のもつれから口論となり、腹が立ってやったと話しているということですが「殺すつもりはなかった」と殺意については否認しているということです。

美咲町で自損事故少年2人死傷
岡山県美咲町で無免許の少年が運転する軽乗用車が道路脇の壁に衝突し、少年が死亡、一緒に乗っていた高校生が重傷を負いました。22日午前5時45分ごろ岡山県美咲町の県道で津山市の18歳の無職の少年が運転する軽乗用車が道路脇のコンクリートの壁に衝突しました。弾みで車は横転し、運転していた少年は胸などを強く打って死亡しました。また助手席に乗っていた17歳の男子高校生が頭などを強く打って重傷です。警察によりますと現場は見通しのよい緩やかなカーブで運転していた少年は無免許だったということです。事故当時現場は交通量が少なく、警察では少年がスピードを出し過ぎていたとみて、事故の原因を調べています。

御津産廃訴訟で岡山市が争う姿勢
岡山市北区に計画中の産廃処理場について、地元の住民が岡山市に建設の許可取り消しを求めた裁判です。第1回口頭弁論が22日岡山地方裁判所で開かれ、市側は全面的に争う姿勢を示しました。この裁判は、岡山市が去年10月建設許可を出した岡山市北区御津虎倉に、約10ヘクタールの処理場を建設する計画に対して、地元の住民が高谷市長に許可取り消しを求めているものです。訴えでは、建設を予定している岡山市の産廃処理業者の建設計画はずさんで、適切に処理場を建設、運営できない業者への建設許可は違法としています。岡山地裁で開かれた第1回口頭弁論で、住民側は、「安全・安心な生活が脅かされる」とする意見陳述を行いました。これに対し岡山市側は、「建設許可は法律上の基準にのっとったもので違法性はない」とする答弁書を提出し、全面的に争う姿勢を示しました。