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生活保護費詐取容疑で自称NPO幹部を再逮捕 大阪府警

2010年6月21日5時38分

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 大阪市が転居時に支給する生活保護費をめぐる詐欺事件で、大阪府警は20日、自称NPO「あしたばの会」支部長の畑勲容疑者(47)=詐欺罪で起訴=を別の詐欺容疑で再逮捕し、発表した。また、新たに不動産仲介会社「ケイズホーム」(神戸市)の三宮店元社員の藤田宣生(のぶお)容疑者(29)=同市兵庫区=を逮捕した。

 捜査2課によると、2人は昨年11月、大阪市西淀川区役所の保健福祉センターで、生活保護を受給していた40代男性の転居先が敷金と礼金のいらない「ゼロゼロ物件」なのに、「礼金20万円」とする虚偽の書類を市に提出。仲介手数料などを含む保護費約30万円を詐取した疑いがある。

 捜査関係者らによると、2人は畑容疑者の転居先の物件を藤田容疑者が紹介したことがきっかけで交流。これまで同会がかかわった大阪市の転居名目の保護費支給は2009年6〜12月で計15人、17回あり、ケイズホーム三宮店はうち11回分の転居先の仲介をしていたという。府警は、畑容疑者が藤田容疑者に謝礼を渡した疑いもあるとみている。

 ケイズホームの三坂克己・代表取締役は朝日新聞の取材に「(藤田容疑者が)個人的に当社の書類を利用していたようだ」としている。

 大阪市の生活保護費詐取事件では、別のNPO元代表とともに不動産仲介大手「エイブル」の元店長らも詐欺罪で起訴されている。

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